あらすじ

バルタニス連邦は戦争を繰り返し、領地を増やしてきた大国だった。 古くは獣人たちと戦ってきたが、科学技術が進んだ後は、獣人たちを平伏させ、従わせた。 屈服させた獣人たちの力を隣国にぶつけ、さらなる大国を目指していた。 少なくなった獣人たちは【獣人連隊】として、人間の指揮官の元で戦わされ、無謀な命令の前にさらに数を減らした。 その連隊の一つ、第三獣人連隊の指揮官【ケルビン】は獣人たちを能動的に指揮し、多くの勝利をもたらした。 だが、軍の上層部は第三獣人連隊の人的被害が少ないことを、卑怯な戦いと評し、決してケルビンとその部下の獣人たちを評価しようとしなかった。 しかし、ケルビンは愚直に任務をこなし、周りの軍人からも嘲笑の目で見られていた。 そんなある日、上層部はケルビンをいつものように叱責するが、彼らは今日が何の日かを忘れていた。 「さて、本日、午後一時を持って、自分の従軍契約期間は終了しました。  それでは、9千キロ㎡を制圧した自分に相応の見返りを渡していただきたい。  ……渡せないとおっしゃるなら、我が連隊の全力を持って、奪うしかありませんが?」 首を横に振った上層部たちに、ケルビンは刃を向けた。 ケルビンは爪を隠した鷹だった。

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カクヨム
カクヨム2024/12/17
  • 現在の作品獣人連隊長、進撃を命ずる。