あらすじ
【シリーズ】「ちょっと待ってよ、汐入」
僕、能見鷹士は個人で探偵業を営む汐入悠希の無茶振りにいつも巻き込まれてしまう。しっかりと断らないのが悪いのだけれど。この間は猫探しに付き合わされ、散々な目に遭った(【1】猫と指輪)。今日は夏の暑い最中、唐突に「なあ、怪談を聞きたくないか?」と話しかけてきた。聞きたくない。どうせまた何かに巻き込まれるんだ。もの凄く冷めた目で汐入を見つめる。それを微塵も意に介することなく汐入は続ける。
「これはな、あるクライアントに聞いた話なんだが・・・」と嫌がる僕に構わず汐入は話し始めた。