あらすじ
田中莫太(たなかばくた)は小学六年生。
家の中では態度がデカいけど、学校ではスクールカーストぶっちぎりド底辺のいじめられっ子である。
虐げられる心の傷を癒やそうとする無意識か、よく近所のスクラップ置き場に出かけてはボーッと鉄クズの山を見上げるのだけど、アレッなんだか今日はいつもと様子が違う。
山のてっぺんに、全身銀色の、なんかロボットみたいな少女が横たわっているのである。
人形?
それとも……
莫太は確かめようと山を登り、その精巧な少女の外観に胸をドキドキさせていると、その人形がいきなり動き出し上体を起こしたのである。
そして少女はおもむろに口を開き、問うのだ。
「田中サンのおウチはドこデスか?」