あらすじ
「司霊者」とは、現代日本において陰陽道をはじめとする、各種呪術を修得した霊能者全般の呼称だ。
緋河聖純は、代々司霊者を輩出する名門「緋河家」に生まれ、彼自身もまた「立派で正しい司霊者」を目指していた。
しかし聖純は実力不足から将来の道に迷い、教えを乞うために他家の司霊者のもとへ弟子入りを志願する。
祖父から紹介された人物は、八津嶋玄濤。国内でも最も強力で、また危険な呪術を用いる霊能者一族「八津嶋家」の一人だ。
かくして玄濤と面会すべく指示された場所まで赴いたものの、そこにあったのは「易占居酒屋すみた」という屋号の飲食店だった。
当惑しつつも居酒屋を訪ねてみると、墨田と名乗る店主が聖純を出迎える。
墨田の話によれば、玄濤は頻繁に店へ顔を出すが、この日はまだ姿を現していないという。
玄濤の不在に落胆する聖純だが、そこへ思い掛けなく一人の女性が来店する。彼女はある困り事を抱えており、そのため腕利きの司霊者に助けを求めているらしいのだが――……
居酒屋へ持ち込まれる不思議な依頼の数々を、司霊者二人が解決していく。
怪奇現象に悩む美女、夜更けに輝く鳥の像、サッカー選手の呪われた足、廃ビルの地縛霊……
道に迷える聖純は、いつも気怠そうな玄濤に付き従い、様々な事件と向き合うことになる。
それによって果たして、聖純は理想とする「立派で正しい司霊者」になれるのだろうか?
師弟バディが怪異を祓う、オカルト謎解きストーリー。