あらすじ
彼女は広く普及した家庭用アンドロイドの一体だった。しかし、不具合を起こして廃棄処分を言い渡される。
処分場に向かう途中で彼女はある音によって足を止める。それは一人の老人が奏でるバイオリンの音だった。
すでに音楽家は自動演奏ロボットにその地位を取って代わられ時代遅れの存在であり、彼は一人で余生を送るつもりだった。
老人はアンドロイドを観客として演奏し、アンドロイドは老人を真似て演奏を覚えていく。
お互いに社会から不要とされたもの同士で始めた奇妙な交流だったが、それは老人の死によって終わりを迎える。そして、一人残された彼女は……