あらすじ
婚約者には、何よりも大切にする義妹がいます。
ある日、私は階段から落ちました。
階段落ちもかくや、という勢いで転がり落ちて──目が覚めたら、全て忘れていました。
目が覚めて、対面した婚約者は
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
ずいぶん高圧的でした。日記を見るに、記憶を失う前の私は彼を慕っていたらしいです。が。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
義妹と相思相愛みたいなのに横槍を入れたのは私だ。心底申し訳なく思う。そして婚約解消を申し出たはいい、けれど。
なかなか婚約者は婚約を解消してくれない。
ええ〜?迷惑だわ〜絶対婚約は破棄させてもらうし、ついでに反撃もさせてもらいます。記憶を失う前の私のためにもね。