あらすじ
この世界では昔から、貴族が魔法で平民を支配していた。しかし、平民たちが産業革命を起こしたことで、世界は大きく変わりつつあった。
主人公のライラ・フリスは王都の貧民街で日雇いの仕事をしながら生活していたが、ある日、変わり者のお嬢様クローイと出会う。
クローイとの出会いをきっかけに、ライラは連続殺人鬼、切裂号の事件に巻き込まれていく。その事件を通して、ライラはこれまでまったく無縁の存在だった貴族たちと関わっていく。実はクローイはこの国の王女様だったのだ。
ライラには秘密があった。それは彼女が魔力を持った平民――ヴィルマルスであることだった。ヴィルマルスはこの世界では忌み嫌われている。その理由は、いずれ魔力を暴走させて魔人という恐ろしい存在に変貌するからである。
切裂号も実は魔人だったが、ヴィルマルスだったライラは騎士団から切裂号であると濡れ衣を着せられそうになる。それを救ったのがクローイだった。
正体を明かしたクローイはライラに協力を持ちかけた。切裂号であるという濡れ衣を着せられたライラは、汚名を晴らすため渋々協力する。
事件を追っていく過程で、彼女たちは国家規模の陰謀に関わっていくことになる。
この世界では、貴族は青い血を持っている。その血こそが貴族である証だった。青い血を持つ貴族は魔人にはならないというのが常識であるが、貴族が意図的に魔人化し、その力を完全に制御するための兵器〝賢者の石〟がひそかに開発されていたのだ。
賢者の石を開発したのはクローイと同じ王族であるアーヴァインであり、彼はクローイの叔父にあたる人物だった。彼は賢者の石の力で、本気で世界を征服しようと目論んでいた。
だが、平民社会の治安維持組織である憲兵隊の協力もあって、ライラたちはアーヴァインを倒し、計画を未然に防ぐことができた。
全ての事件が終わった後、ライラはこれからもクローイ共に戦うため、自ら騎士になる道を選んだ。