あらすじ
等活地獄で働く獄卒の冷徹斎貫徹は、閻魔大王に部署移動を命じられた。行き先は他の獄卒鬼なら誰もが敬遠する視察課で、浮世に行ってほしいという。鬼という立場でありながら人間の文化に感心を持ち、時には地獄の亡者と酒を酌み交わすほどの異端児である貫徹だったが、とある理由で浮世を出禁にされていた。公に出禁が解け今回の内示は願ったり叶ったりの貫徹にそれと同時に閻魔大王から二代目の様子も見てくれと頼まれる。
面倒ごとをすべて自分に押し付けて浮世へ旅立った憧れの二代目には言いたいことの一つや二つある為、喜んで内示を承諾し数百年ぶりに浮世へ向かった貫徹は、そこで苦悩する人間やら、新米天使やら二代目と関りがある死神やらと出会い、仕事もそこそこに騒がしい毎日を送ることになる。
地獄と浮世をまたにかけ、成すがままに、成るままに、あの世とこの世を謳歌する獄卒鬼の日常系ドタバタ幻想譚。
登場人物一覧
【地獄の主要人物】
冷徹斎貫徹(れいてつさいかんてつ) 等活地獄の獄卒で浮世に憧れを持つ変わり者
二代目 閻魔大王の息子で天界から鬼神の称号を与えられた等活地獄の統括長。とある理由で浮世へ放浪中
我孫子(あびこ) 衆合地獄の獄卒。貫徹の幼馴染
鳥奴火(うなび) 等活地獄の獄卒、貫徹の後輩
莫迦羅(ばから) 衆合地獄の統括長
讃良(さらら)と雲母(きらら) 莫迦羅の従者で愛弟子、双子の小鬼
閻魔 すべての地獄を統べる大王
司命(しみょう) 地獄の書記官兼閻魔大王の補佐官。地獄で三名しかいない鬼神の一人
冷徹斎宗徹(れいてつさいそうてつ) 閻魔大王とともに今の地獄を作った最初の鬼神。とある理由で阿鼻地獄に投獄された貫徹の父
兎動銀(うどうぎん) 大叫喚地獄の獄卒。鬼手不足が原因で心身ともにストレスをかかえている
【浮世の主要人物】
いけ好かない死神 死神、魂を正しいところへ導く傍ら生活のために浮世で日雇い警備員をしている
セラ 新米天使、とある理由で天界に帰れなくなる
フレアリカ 新米悪魔 とある理由で力を失う
恵美子 都内の大学に通う四年生で就活生