あらすじ
作家志望の無職、友村友人は異世界に転移した。
世界初の完全五感フルダイブゲーム”エルダーフロンティア”
集められた1万人の先行プレイヤー、そして1000人の世界的人気を誇る超人気Vtuber達はゲーム開始直後、運営の手によりゲームの世界ではなく、本物の異世界に飛ばされてしまう。
友村友人は、1人だけ皆とは違う辺境の地から冒険を始める事に。
彼の異世界での職業は”薬師”。
友村自身が作った、エルダーフロンティア最弱の職業だ。
「誰だ、こんなクソ職業の設定考えた奴……俺だ」
まずはスキルを鍛えたり、犬を助けたり、簡単に作れる回復薬をコツコツ量産したり。
Vtuber達が異世界の攻略を目指す陰で友村もまたコツコツ活動する。
最弱職業である自分は戦力的には、役に立たない。
そんな風に思い込んでいる毒属性おじさんの友村は自分に出来る事をしようと決意する。
それは友村が考えた設定通りにこの世界で禁止されている違法薬物。
”回復薬”を密売し、皆の冒険を助ける事だった。
「あかん、早く回復薬を市場に流さないと……俺の考えた設定で人が死ぬ……!」
だが、それを知らないリスナー達は次第に勘違いしていく。
『毒おじさん、また人助けしてる……』
『あれ、地味に毒おじ強くね?』
『毒おじの回復薬、もしかしてかなりやばいのでは?』
『今日の毒おじは?』
『回復薬密売してる』
自分の保身と犬と仲間を守る為に頑張るおじさんは知らない。
いつのまにか最弱職業とクソ雑魚スキルが進化し、自分を世界でも有数の最強へと押し上げている事を。
おじさんだけが知らないのだ。
自分の異世界生活が全世界に配信されている事を。
自分が、異世界攻略において陰の支配者になっている事を。
これは少しだけお人よしのモブが、知らない間に最強になり、知らん間に異世界を牛耳る回復薬カルテルの王になる話。