あらすじ
※連載休止中の『アンダーグラウンド~下層世界より~』の基礎設定を引き継いだ作品になります。こちらは第一部完結済み、全5話1万字少々で10月17日より2話/日で投稿します。(NOVEL DAYSで連載中のものと同一内容)
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破壊の限りを尽くした第3次大戦がもたらしたのは、全世界的な地上荒廃だった。
"東西再分裂"――それが招いたのは、皮肉なことに東も西も無い世界。
地上居住を諦めざるを得なかった人類は、地下世界に未来を託した。
ここ第147番地底都市「サターン」は、"螺旋隧道型地下構造体"――言うなれば螺旋トンネル状の地下都市で、当初は全30層、人口2万人を抱えていた。
閉鎖空間にあって、煤煙の問題がある工業は衰退。
現在では、都市を地下水流入による水没から守るための生命線である4台のポンプすら満足に整備できないという有様だ。この場所は、もはや限界を迎えている。
だからこそ、その政策は行われた。
都市の延命という大義名分のもと、戸籍のない下層民――”人”ではないとされる奴らを見殺しにする、クソッタレな政策。
ポンプの稼働率を意図的に下げ、最下層部を封鎖する。中の人間もろともに。そして、食糧問題も、犯罪率の高さも一気に解消するというのだ。
最下層部を沈めたところで、また新たな最下層が生まれるというだけ――そのことを上層は知ってか知らぬか見ぬふりをする。
そう、この都市は腐っているのだ――