あらすじ

~大人免許、家族免許、暴力免許、自殺免許、そして…~ とあるアジアの小国は滅亡の危機に瀕していた。 失業率 犯罪件数、自殺件数はいずれもワースト記録を塗り替え、やがて親が子を殺す事件さえニュースとして報道されなくなってしまった。 窮地を脱するべく、国のリーダーである総理議長主導の元である5人の人物が招集される。 それは世界トップクラスの叡智を持った5人、通称"五叡人(ごえいじん)" 五叡人は大がかりな免許制度の導入と神がかりな運用により、僅か4年で奇跡の回復劇を実現した。 免許国家となったこの国は"異端児の奇跡"と呼ばれ、総理議長や五叡人たちは英雄と崇められた。 しかし、免許制度が大勢を救う中で、その溝に埋もれる人々もいた。 警官であるザキルは日々そんな現場を目の当たりにし、いたたまれない気持ちを抱えていた。 ある時、免許制度の兼ね合いから中絶を迫られた妊婦と出会う。 ザキルは違法と知りながらも、妊婦の魂救済のため、騙した相手の男に対し私刑執行してしまう。 免許反逆罪を背負い放浪する中で、ザキルに対しある人物が接触してきた。 それは国の英雄であり免許国家の中枢を担う五叡人の一人。 その男は免罪を条件にある計画への協力をザキルに打診する。 それは耳を疑うほどの過激な新免許の試案。 しかし、それは同時に完全無欠国家樹立の可能性をも秘めていた。 ザキルは多大な犠牲を伴いながらもなんとか計画は成功。 しかし、実は完全国家の礎となるはずの新免許は、ある男の復讐心にまみれた個人戦争への布石だった。 やがて劇的回復を見せたはずの治安国家で淘汰の聖戦が勃発。 混沌と阿鼻叫喚が渦巻く中、一人、また一人と権力者たちは粛清されていく。 「人は神になれないが悪魔にはなれる」 組織と制度、陰謀と正義を巡る社会派政治ドラマ。

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カクヨム
カクヨム2024/12/02
  • 現在の作品『免許国家滅亡物語』