あらすじ

妻を亡くした津田啓介、72歳。 独りきりの暮らしに慣れることができないまま、博多駅ビルのパン教室に足を運ぶことになる。それは、かつて妻・芳江が通っていた場所。生前、芳江が熱心に焼いていた「ベーグル」を再現することを目標に、啓介は不器用ながらもパン作りを始める。 固くしなやかな生地をこねる時間や、ゆっくり発酵させる待ち時間の中で、啓介は少しずつ自分の内側と向き合い始める。そして、教室の仲間や講師との交流が、彼の心をじんわりと温めていく。 妻が最後までこだわった「つやつやのプレーンベーグル」。それを焼き上げる日、啓介は妻との大切な時間を思い出す――。 失われた日々を取り戻すように、ベーグルを作り続ける啓介が見つけたのは、かけがえのない絆と未来の光。妻が遺した香りと記憶を胸に、再生への一歩を踏み出す温かな物語。

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カクヨム
カクヨム2024/12/01
  • 現在の作品【毎日更新】8階のパン教室