あらすじ
―――生涯ただひとり出会う相手の手相は、自分と相似形なのだ、と言われます。
ふとした偶然で知り合った誰かと、それが『運命の相手』であると気づかずにすれ違ってしまったことがありませんか?
いえ、一度すれ違ったらそれがその相手であることにすら気づかず、私たちは“すれ違いっぱなし”になるのかもしれません。
そしてさしたる確信もないままパートナーらしき人と出会い、生涯の約束を交わすのです。
その後、そのボタンのかけ違いを悔やみつづけ、離別にいたる人々もいるでしょう。
あるいは長い時間をかけて、かけ違えたボタンがいつしか運命の相手に変わってゆく場合もあるのかもしれません。
自分自身が人生の折り返し地点を過ぎて、残り時間について少しずつ意識が向いてゆくと、そんな若い時の出会いや巡り合いの大切さに思い至るようになりました。
さぁ、物語が始まります。
この物語は、2033年の瀬戸内海に面したある都会を舞台にしています。そこで巡り会う、30代の男女が主人公です。2019年の現在からすると少し未来の話ではありますが、男と女の心模様は今と何ひとつ変わらないものとして描かれています。
巡り合った彼女と彼は、どんな風に運命の糸をたぐるのか。
時間の流れを複雑に行きつ戻りつする物語のなかで、それを確かめてみて下さい。
注意:強い性描写があります。閲覧にご注意ください。
なお、本作は2017年に他サイト初出後、改訂されたものです。
毎日午前0時に更新いたします。
5月31日の午前0時が最終回となります。