あらすじ
「私は遠い星から来たの。あなたを探しに」
遠目に見える銀の髪。
コートを羽織って、突き出したコンクリの足場に立っている思い出深いエロゲーのヒロイン――リリアンネに似た彼女はそう言った。
俺、士道 勇太(しどう ゆうた)はギャルゲーが好きだ。エロゲーが好きだ。
2次元女性が大好きだ。
3次元の恋愛には心が動かないが、2次元のキャラクターは別だ。
エロゲーの美少女はいつでも全肯定してくれる。俺に寄り添ってくれる。
それは正確には『主人公』に、だけど。
だけど、それはいい。
俺は自分自身を主人公に投影しているから。
ある雪の日、俺は気晴らしに通りかかった海浜公園で1人座る美少女を見つけた。
――リリアンネみたいだ。
自分の好きなエロゲーのヒロインに似た面影を感じた俺は、ふと勇気を出して話しかけるが――
「やっぱり来た。あなたを待ってたよ」
「!?」
未来を読んでいたかのように喋る彼女は、自らをリリアンネ・アーデ・アークティアと名乗った。
それはまるで、本当のリリアンネみたいで。
「私は遠い星から来たの。あなたを探しに」
彼女は訳の分からない俺を置いて、俺のマンションに突撃。
しかも、その翌日。
「ここ、今日から私の家だからね」
なぜかリリアンネは、隣の部屋にいた。
かくして、銀髪巨乳で可愛い女の子との奇妙な半同棲生活が始まってしまったのである。