あらすじ
細い裏路地にはあまりにも場違いな美少女コスプレイヤーがいた。
しかもホスト風のおっさんに壁ドンされている。
こんなところでナンパされているのか……?
狭いのに迷惑すぎ。
このままだと道を通れずに電車に乗り遅れてしまう。鷹見春嘉(たかみはるか)はそんな状況下で、やむを得ず美少女コスプレイヤーを助けることに。心臓バックバクながらもなんとかおっさんを追い払うことに成功する。助けたコスプレイヤーに名前を告げることもなく鷹見春嘉は走り去るのだった。
後日、鷹見春嘉と、春嘉の唯一の友達である赤林冬香(あかばやしとうか)の所属する文芸部に、演劇部の黄島千秋(おうしまちあき)がやってくる。文芸部と演劇部は廃部の危機に瀕しており、文化祭で協力して欲しいというのだ。文芸部部長の冬香は断るものの、冬香の弱みにつけ込み、千秋は力付くで協力させるのだった。
演劇の脚本を書くことになった春嘉のもとに現れたのは、なんと学年でも一軍と呼ばれる陽キャ美少女の蒼井舞夏だった。かび臭い文芸部になぜ舞夏が現れたのか、春嘉は理解が追いつかなかった。
「わたし、こう見えて演劇部なんだ」
蒼井舞夏は演劇部の幽霊部員だった。そして。
「じゃあ、わたしとデートしよ?」
話の流れでデートをすることになり、春嘉はそれを冬香に相談する。
「というわけで、蒼井とデートをすることになったんだよなぁ」
「春嘉のばか。変態。エロ。エロガッパ。死ね。死んで一生三途の川で溺れろ」
「なんで怒ってるんだよ」
「春嘉は安易すぎ。もし蒼井春嘉が裏社会と繋がっていて、春嘉を陥れようとしていたらどうする。死ぬの? 死ね。今すぐ死ね。ばか春嘉」
友達である冬香は激おこ。
そこで冬香は、
「春嘉はデートをしたことがない。つまり、蒼井舞夏は春嘉に恥をかかすことが目的かもしれない。だから、そうならないためにも予行練習が必要。服も私が見てやる」
と提案するのだった。
蒼井舞夏とデートをしているとき、春嘉は事情によりスマホの電源を落とすことに。
そして、冬香はまた激おこ。
冬香の機嫌を取ろうとすると、
「今日はわたしとデートでしょ?」
蒼井舞夏が拗ねた。
いきなりのネタバレであるが、美少女コスプレイヤーは蒼井舞夏である。蒼井舞夏は助けてくれたヒーローが春嘉だと気づいているのである。
期待通りの展開である。
これはラブコメである。
変化球のないラブコメである。
王道ラブコメである。
……多分。