あらすじ
その世界は、とても大きな世界だ。
多種多様の種族に溢れ、交易し、争い、友好を深めては時には裏切り滅ぼしあう。平和の中に策謀と争いが交じり合い、生活に魔法を取り入れ、騎士道精神溢れる剣と忠義、魔術と研究で発展していく世界。
多種多様な種族がいるのなら、動物や、人に害を為す魔族や魔物だっている。弱い一種族や個体が戦うという共通認識をもつことで、多種多様な種族は結束し、争いあうことができるのだからバランスのとれた世界であるとも言えるのだろう。
その世界は、
創造神が創りし剣と魔法の世界【フォールセティ】。
そんな、大きな世界に、インテンス帝国という帝国があった。
巨大な、武力によって領土を広げ続けてきた帝国である。
北に諸侯連合国、南西にレンジスタ王国の友好国が。
そして東に、敵対国、モロニック王国を抱えた帝国。
モロニック王国と今年勃発した小競り合いとは言いにくい規模の戦争により、インテンス帝国伯爵家【マリーニャ・ランページ】は、帝国で歴史に語られる英雄【ランページの再来】と言わしめる程に活躍し、全土に名を馳せる。
そんなマリーニャは、領地も落ち着き、王国との戦争において、領地の後継者にいないことに悩まされていた。自身の血を後世に残す為、婚約者とそろそろ正式に婚姻すべきと声をかけ、久方ぶりの婚約者と帝都で会うことにした。
「すまない」
友人から教えてもらった恋人達に人気の喫茶店で、放たれた婚約者からの一言に、マリーニャは
こいつ、やりおった……。
と、驚くのであった。