あらすじ
「ダンジョン配信でバズリたいんじゃあ……」
見たらSAN値が下がる系の邪神は、ダンジョン配信に憧れていた。
邪神でありながらオタクであるア・リトル・リトルは、二柱の邪神仲間を引き連れ『信者を増やす』ことを名目にダンジョン配信業界に乗り込む。
「わしらなら、直ぐに人気出るっしょ(笑)」
神であるがゆえに、あくびひとつで世界を滅ぼすことすら容易な邪神たち。
その力をもってすれば、ダンジョン配信者として人気者になるのは容易な筈が――
「なんでじゃぁ~!! なんで、人気が出ないんじゃぁ~!!」
美少女に擬態し媚を売っても、同時接続者数はたったの2。
配信者として活動を始め一ヶ月を過ぎても、全く人気が出ることはなかった。
諦めかけていた中、チャンネル登録者数100万人超えの大人気ダンジョン配信者(推し)の死体を見つけた邪神たちは、推しのサイン目当てで彼女を生き返らせてしまう。
その上、邪神たちは推しに会えた興奮で本体をポロリしてしまっていた。
ダンジョンに溢れ出した触手、蠕虫、目玉の集合体である邪神の本体。
カメラを切っていたと思い込んでいた邪神たちは、誰にもその正体は露見していないと思い込んでいたが……。
『えっぐ!? なにこれ、人間じゃねぇの!?』
『下層にこんなモンスターいたか!?』
『いや、どう見ても人間から出てるだろ』
『みんな、SAN値はもったな!! 行くぞォ!!』
『いあ! いあ!』
カメラの切り忘れによる本体ポロリで、邪神たちは大バズリしてしまう。
そして、ついに白日の下に晒された神じみたその大活躍。
人間を超越した規格外の力と想像を遥かに超える躍進の数々……その影響は、いつしか、世界を丸ごと『信者』へと変えていく。