あらすじ
これは、祝福差別が蔓延する世界を変えたい王女様が、必死に足搔く西洋ファンタジーである。
カリナ・トラナグルはブレス王国の現国王、アルドリック・トラナグルを父に持つ。
彼女は父から受け継いだ才覚と、献身的に学ぶ精神性によって、12歳で最高峰の学び舎に進学するほどの実績を残している。
だが、『祝福』を持たないということだけで、周りからは出来損ない扱いされていた。
努力を重ねても、祝福を持たぬ彼女には誰も手を差し伸べない。
彼女に近寄ってくる人間は、全てが対価を求めてくる関係性でしかない。
真っ当な人間関係を持てなかった彼女は、それ故に我慢しやすい体質となっていた。
そんな彼女の人生に、唯一の光が差し込む。それは、普通学校で出会った「友達」だ。
祝福も地位も関係なく接してくれる存在に、カリナは少しずつ心を開き始める。
が、彼女は気が付いていなかった。
忍び寄ってくる、崩壊への足跡を。