あらすじ
穂宮奏<ほのみや・かなた>は、ゲームが趣味の大学生。
ダンジョンを作ってオンライン配信できるゲーム、<ダンジョンマスターズ>にハマっていた。そんな彼に突然、そのゲームの続編のテストプレイをしないかというメールが送られてくる。
それは<ダンジョンマスターズ>を遥かに上回る自由度でダンジョン作成ができるもので、奏は夢中になってダンジョンを作り続けた。
ある日――日本中に、スマホのカメラでないと映らない、謎のコードが出現するという現象が起こる。
それをスキャンした者は、まるでゲームの中のような異空間へと飛ばされてしまうという。
またそのダンジョン内の様子はリアルタイムで世界中に配信されており、誰でも挑戦あるいは視聴できるという。
それが若者達の間でウケ、その異空間――コードダンジョンに潜って攻略しながら配信する、いわゆるダンジョン配信が空前の大ブームとなり、奏も試しに潜ってみることにした。
しかし彼は気付く。
「あれ……このダンジョンどこかで見たことあるぞ……?」
コードダンジョンが、自分がゲーム内で作ったダンジョンと、全く同じであることに。
「まさか、俺のせい!?」
コードダンジョンの存在は社会問題となりつつあり、奏は『クリアされるとダンジョンが消える』というシステムを利用して、コードダンジョンを誰よりも早く攻略して、被害が出ないうちに閉じることを決意する。
。
彼はダンジョンマスターであるがゆえに、良いアイテムや武具をドロップする雑魚モンスターや、経験値モンスターばかりが湧くいわゆる〝稼ぎ場〟や攻略方法を熟知しており、その知識を駆使してダンジョンを最速で攻略しはじめた
そのあまりに鮮やかな攻略っぷりに、彼のダンジョン配信はバズり続けることになり、次々と有名配信達とコラボと称してパーティを組む事になるのだが――
「俺がダンジョンマスターだとバレたら社会的に死ぬ! バレないように、でも被害が出ないようにしないと」
こうしてダンジョンマスターの苦悩な日々が始まるのだった。