あらすじ
桐谷礼司は高校一年生。
夏の終わりを告げる花火大会の日、駅のホームで一人ベンチに座っていた。
都会の生活に憧れて、自然豊かな田舎から出てきた。
でもずっと馴染めなくて、友達もほとんどいない。
予備校から家に帰るための電車がホームに現れて、立ち上がろうとすると、浴衣姿の少女が目の前を通り過ぎ……ることはなくて、いきなり礼司の上に覆いかぶさってきた。
草履の鼻緒が切れて転んだのだ。
彼女に無事に花火を見もらうために走る礼司。
それは、同じクラスで遠くから眺めていた彼女、穂綿菜摘との偶然の邂逅だった。
なぜか彼女と一緒に訪れることになった花火大会、そこではもう一つの出会いもあって。
そこから、モノトーンだった時間が動き始める。
都会の中で孤独を感じながら過ごす男子高校生と、心に傷を抱えた都会育ちの女子高校生、過去と今とが、時に温かく、時に悲しく交錯する。
そんな二人と仲間達が、心を通わせていく日常のお話です。
色彩豊かな情景と、その中の二人を、できるだけ丁寧に描けたらと思っています。
※セルフレイティングは入れていませんが、お話の進み方によって、追加する場合があります。ご了承頂ければ幸いです。