あらすじ
獣人が発見されて百年以上が経過した頃。人間社会では、獣人の存在が日常の一部になってはいたものの、依然、多くの獣人は研究対象とされていた。
世界最高の権威を誇る研究所で警備員兼飼育係として働いているホルスは、ユキヒョウの獣人の少年・トドゥルユルと親しくなった。彼はネコ科動物の獣人としては異例と言える程、高い知能を有しており、人語も巧みに操ることができた。また、高い知能ゆえ、他の生き物を糧とすることに疑問を抱き、木の実や果物を好んで食べる、変わったユキヒョウの獣人だった。
ある日のこと、トドゥルユルが研究所で働く警備員たちにより暴行を受けた。尻尾や片方の耳を引きちぎる酷さだった。
ホルスはトドゥルユルを研究所から逃がしてやることを決意する。
研究所の手から逃れ、自由と安息を求める二人。
追いかけてくる研究所の影。
そして、ホルスの胸の内に残る凄惨な過去と、それと深く関わる「ハーピー」の存在。
ホルスとトドゥルユルはどんな道を選ぶのか?
そして行く末に何が待ち受けているのだろうか……?