あらすじ
しがないラノベ作家ワナビである俺こと四ノ原ヨンは、ある日自作のハーレムラブコメラノベである「シュレディンガーのラブコメ」に登場する主人公の親友キャラ・零宮零二に転生してしまう。
「アンタとそういう関係に進むことだけは、私が最初でありたいの。練習のつもりでいいよ? 私だって初めてだしさ」
――しかも自作ラノベ「シュレディンガーのラブコメ」に登場するサブヒロイン・三津島クロエが、あろうことか保健室のベッドの上に主人公を押し倒し、逆レイプしようとしている現場に。
このハーレムラブコメに登場する三番目のヒロイン・三津島クロエは、なかなか自分になびいてくれない優柔不断な主人公を自分のものにすべく、凄まじく発育のいい身体を武器に主人公に色仕掛けで迫ることを繰り返す、ハーレムラブコメにおいて典型的なお色気担当負けヒロインなのだった。
普通のラブコメラノベならばどう考えても負け確定としか言えないポジショニングであるにも関わらず、努力家であり、主人公にいくら袖にされても諦めず、ひたむきに選ばれようとする三津島クロエに同情してしまった俺は、この世界の原作者であるにも関わらず、三番目のヒロインである三津島クロエの恋に肩入れすることを決意する。
だがその直後、俺は知ってしまう。主人公の親友キャラに転生した今も、四ノ原ヨンである俺こそが、引き続きこの世界の原作者であり続けているということを。
そう、俺がカクヨム上に連載されている「シュレディンガーのラブコメ」の内容を少しイジるだけで、この世界は俺が書き直した通りに変化するという事実を――。