あらすじ
「いつまで経っても役立たずのヒーラーなんて不要なんだよ」
ヒーラーとして活躍していたカイエンは、他のパーティーメンバーが冒険者としてランクを上げていく中、一人だけまともに昇級できないままでいた。
パーティーリーダーは、これからの戦いについてこられないとして追放してしまう。
だが、カイエンには「剣聖になる」という夢があった。そのため、追放を機に素振りから始めることにする。
山籠もりの過酷な特訓と、迅速な回復魔法による治癒。筋肉の破壊と再生を短スパンで繰り返していく内、日に日に筋力が凄まじい成長を遂げていくことに気付く。
「……もしかして、これを繰り返せば無限に強くなれるのでは?」
カイエンは寝食を忘れて素振りと回復だけを続け、あっという間に一年が経過していた。見違える程逞しくなったカイエン。容易く岩を砕く怪力を手にした上、元の回復魔法も達人の粋に到達していた。
これで少しは冒険者として戦えるはずだと喜ぶカイエンだったが、彼の力は明らかにその域を超えていた。
人里に戻ったカイエンはその規格外の力で周囲の度肝を抜いていき、やがては国王に認められた剣士にのみ与えられる【剣聖】へと至るのだった。