あらすじ
とある病院のベッドの上にいる男。彼はまさに今、息を引き取ろうとしていた。しかし、さほど恐怖を感じておらず、人生に後悔も抱いていない。その理由は……。
「あなた……」
「父さん……」
「お義父さん」
「おじーちゃん……」
薄目を開けて見渡すと、自分のそばに家族の姿があった。彼は思う。まさしく大往生。良き人生だった、と。しかし……。
「ん?」
「あ、どうも」
「え、誰だ……?」
彼は家族の間に見知らぬ男がいることに気づいた。その男はニッコリと微笑み、言った。
「お疲れ様です」
「いや、あんたは……?」
「私は悪魔です」