あらすじ

進次郎は妻明奈と娘美桜、息子玲央の一家四人での引っ越しを検討中、物件サイトで破格の条件で売られていた家を見つけた。その家には昔から祀られていた石碑があり、自治会が世話をするための敷地内への出入り許可を売買の条件としていた。進次郎はその条件を飲み、家を購入する。  引越してから家の様子が徐々に変わっていくのを感じる進次郎。不気味な視線や変なメッセージ、謎めいた美桜の友人のあの意味不明な行動に出遭ったりなど、徐々に不思議な現象が起き始める。  一方、峠道で発生した単車事故に多くの不審点を見つけた交通捜査課の日下警部は元教え子の白金警部補にその詳細を問われた。白金は彼の不気味な回答に絶句した。  その後も妙な事故が発生し表情が険しくなる日下。白金が慰労するが、日下は『お坊さんか神主が必要かもしれない』と言い残し、数日後に失踪してしまった。白金が彼の身を案じる日々を送っていると突然日下から女を呼べという不気味な謎の文字化けメールが送られてきた――  とある怪異を巡って繰り広げられる奇譚。徐々に蝕まれてゆく進次郎の日常、そして徐々に消えゆく白金の知己――怪異の正体は何か、目的は何か、何故怪異は起こったのか。  そして……〝シチゴサン〟とは何なのか―― ※ 応募要項にある梗概について 梗概は以下の紹介文にて掲載致します。 その際、ネタバレを多分に含みますので、お読みいただく際には十分ご注意ください。 ↓↓↓↓↓↓↓ネタバレご注意ください↓↓↓↓↓↓↓  進次郎は妻明奈と娘美桜、息子玲央の一家四人での引っ越しを検討中、物件サイトで破格の条件で売られていた家を見つけた。その家には昔から祀られていた石碑があり、自治会が世話をするための敷地内への出入り許可を売買の条件としていた。進次郎はその条件を飲み、家を購入する。  引越してから家の様子が徐々に変わっていくのを感じる進次郎。不気味な視線や変なメッセージ、謎めいた美桜の友人〝のあ〟の意味不明な行動に出遭ったりなど、徐々に不思議な現象が起き始める。  一方、峠道で発生した単車事故に多くの不審点を見つけた交通捜査課の日下警部は元教え子の白金警部補にその詳細を問われ、彼が返した不気味な回答に白金は絶句した。  その後も妙な事故が発生し表情が険しくなる日下。白金が慰労するが、日下は『お坊さんか神主が必要かもしれない』と言い残し、数日後に失踪してしまった。白金が彼の身を案じる日々を送っていると突然日下から女を呼べという不気味な謎の文字化けメールが送られてきた。  とある日、進次郎邸の石碑の世話をしていた自治会の水島が大声を出して逃げ出して以降、自治会の様子がおかしくなった。話し合いにも応じない彼らに不信感を募らせていた進次郎夫妻だったが、突然自治会長の土田が自宅で死亡。その死は進次郎夫妻には伝えられず、葬儀にも呼ばれなかったのだった。  近くの神社で催される七五三の儀に気分転換で参加した進次郎。話に聞いた通り普通とは異なる七五三を目の当たりにして感嘆すると同時に不気味な何かも感じ取っていた。  七五三の後、突如玲央が息絶えてしまう。子供がなすすべなく死ぬのを目の当たりにした後、家族に次々と怪異が襲いかかり始めた。  依然として行方の知れない日下を捜す白金。ある日後輩の出水警部補の誘いで合コンに出席。そこで出会った美女一条こそ日下が探せと白金に言っていた女だった。一条は白金に〝縁が繋がりかかっている〟と断言し、彼を救うべく動き出す。こうして一条と白金は不気味に進行している事態の解決へと協力し始めた。  出水まで失踪したとの知らせを受けた白金。自宅に一条を招き入れ、連続不審事故の奇妙な繋がりと共通点を調べ上げた一条の言葉の中に再び〝ご縁〟という言葉が入っているのを聞き、尋常ではない事件だと思い始める。  ある日、一条から出水が殺されたと連絡が入った。発見者は一条の友人で出水の交際相手蛍乃香。彼女は被疑者として逮捕される。出水の頭部は発見できず出血量が異常に少ないなど一連の事故との共通点が多数見られ、白金は愕然とする。そして出水も日下から送られてきた文字化けメールを受けとっていた。  白金は一条の要請を受け、蛍乃香の情報を引き出すために親友の検事羽金の説得を試みる。彼は情報だけ受けとって協力を一旦拒否するも怪異現象に遭遇し、白金に相談を持ちかけて以降は行動を共にする。  さらに一条の依頼人が首を括って自殺したと一条から報告を受けた白金。代償として得られた手がかりは怪異の正体を暴くもので、それは〝御白蛟様〟という、水を司る氏神だった。  とある日、進次郎は美桜が女児をいじめていると報告を受けた。事実は真逆だったがその日の晩、自治会の一人の木下が女児の親を伴って進次郎へ苦情を言いにくる。食い違う進次郎と木下は物別れに終わり、その晩木下は突然亡くなった。それをきっかけにおかしくなった金本が出刃包丁を片手に美桜を〝悪魔の子〟と蔑んで殺害を試みるが、衆人環視の中喉をかきむしりながら死んでゆく。  白金たち三人が怪異の謎を追っている最中、出水事件の被疑者蛍乃香まで毒牙にかかった。留置所で頭部が消失した事件で、一条が白蛟の目的を掴むことに成功した。それは〝反界〟、結界外しだった。  お祓いを決断した進次郎。唯一快諾を貰えた霊能師最上天道の祈祷も虚しく彼は家に取り憑いた呪いに取り込まれて正気を失い、家を飛び出して川に入水自殺を遂げてしまう。同時に美桜までこつ然と姿を消し、行方が分からなくなってしまった。度重なる災厄に明奈の心が壊れ、義父母が実家に連れ戻した。進次郎は頻発する怪奇現象の中で、水島からの告白、そして火戸夫妻の会話を盗み聞きして自分たちが巻き込まれた陰謀のすべてを知り、絶望する。  白金ら三人は聞き込みや情報収集を経て、白蛟が拠り所としている場所を突き止めた。同時に、一条の言動や行動に裏と秘密があることをかぎつけた白金だったが、事態の解決を優先させる。  ついに怪異と対峙した一条と白金。実は一条は一年前からこの怪異を追いかけ、とある理由で白蛟の結界外しを黙認していた。白蛟によって封じられていた別の怪異も一条に助けを求めて依頼をしていた存在だった。  『あの家から怪異をすべて消し去って欲しい』という依頼人からの頼みを完全達成した一条はこれまでに関係した人物の記憶から自分に関する一切を消し去り、どこかへと去っていく。

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カクヨム2024/09/16
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