あらすじ
官能小説家として不本意ながら作品を世に出していた「塔婆帳」は、同居人である女子高生「樫木明石」と、星宮神社の裏にある団地で慎ましく生活をしていた。
ある日、契約先である出版会社に怪奇小説の原稿を持ち込むも、その方面の才に恵まれていなかった彼の希望はかなわなかった。本当に書きたいものが書けないという不満を抱えていた日々の中、突然、学生時代の旧友と再会する。かつての彼の先輩であり、今は警察官となった「桓口巴」が警察署に同行してほしいと言う。
「埼玉県坂戸市某所で起きた過去4件の凄惨な殺人事件の犯人は自分である」と出頭した殺人犯は、主人公である塔婆帳を呼ばなければ詳細を自白はしないと言った。彼は塔婆帳に、自白と引き換えに、自分の全ての犯行をノンフィクションの怪奇小説として世に公表してほしいと取引を持ちかける……。
無垢な狂気と、しがみつくような正気が相対する。
やがて塔婆は小説のために彼の犯行現場へ足を運ぶ事になる。
《注意・免責事項》
・この作品には、精神的嫌悪感を与える描写が多数含まれています。
・本作はフィクションです。登場する人物・団体等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
・作品の都合上、一部に差別的表現がございます。性差別などの表現が含まれますので、これからご覧になられる読者の方々はくれぐれもご留意ください。
・本作はいかなる性的暴行・殺人・窃盗等の犯罪行為を肯定および助長するものではありません。