あらすじ

「はあぁぁぁぁぁぁい、いらっしゃ……い。お好きな席にどうぞー……」 夜、とあるラーメン屋。店の中に入ってきた客を見た瞬間、店主は思わず口ごもった。 「店長、今入ってきた人、なんか変な感じですね……」 「いいんだよ、気にしなくて。ほら、早く水を出してこい」 店長とバイト店員が奇妙に思ったその理由。どこか着慣れてなさそうなスーツを着た坊主頭のその男は、店に入るなり鼻の穴を大きく広げ、深呼吸したのだ。 そして、男は厨房を覗き込むように首を伸ばし、カウンター席に座った。店員が男の前に水の入ったグラスを置くと、男は目を丸くし、がっつくように飲み、まるで酒を飲んだかのようにぷはーっと大きく息を吐いた。 「ご注文お決まりになりましたら、いつでもどうぞー」 店員が男にそう言った。 「あ、えっと、とんこつラーメンを一つ、あ、麺大盛で、チャーシューも大盛で、えっと次はなんだっけ……なんか……何言ってたっけ……ああ、麺は一番硬いやつで、ああ! トッピングは全部乗せで!」

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小説を読もう2024/09/12
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