あらすじ
1週間後、私は退学します。
王都にある薬師の名門ブレルスクに入学した私は、3週間目にしてとある教員から『1週間後の退学」を言い渡されました。
これでも、学園には至極真面目に通って来たつもりです。
テストは平均点で、授業は無遅刻無欠席。
日々の勉学とアルバイトの両立をこなしつつ、親しい友人との学園生活もエンジョイしていたと思います。
どんな事があっても慌てず、騒がず、落ち着いて…………憤りは全てこの長い前髪の下に隠して過ごして来ました。
そんな日常も近いうちに失われるでしょう。
これが、一時の感情で教員に反論した結果です。
しかし、私は何の悔いもありません。
常々、無知な教員達に、怠惰な先輩に、険悪な貴族子息に、何よりこの学園の腐り果てた風潮に辟易していました。
だから、王都を脱出して故郷で再び森番に就く良い口実だと考える事にしました。
そして、退学が決定しているなら大人しく授業を受けるつもりはありません。憤りを前髪で隠す必要もありません。
……と言うわけで、王都にある薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。