あらすじ
pixiv晒し済。一部改変有り。
学生の時分、過去の研究記録の電算化にあたり、触れた「M氏」の論文。
そこに書かれた内容の、仄めかしと迂遠な表現に心奪われた「私」は、後年、自らの研究対象として、結果的に「M氏」の研究を引き継ぐことになる。
東北地方の寒村に、未だ残る習俗・文化。それらを調査する「私」は次第に違和感を覚える様になる。
村に隠された秘密。死亡したとされる「M氏」の真実。現実を浸食し続ける「違和感」。そして、ああ、口に出すのも憚られる、それは。
それは、開けてはならなかったパンドラの箱。
あるいは「私」は、── 二度と「私」の様な者を産み出さないために ──これらの資料を封印するべきなのかもしれない。
そう、もう誰も目にせぬように。目に出来ぬように。