あらすじ
「オ、オ、オギャ~~ッ! オギャハァ~~ッ! ママァ! ママの中あったかいよ! ママの優しさに包まれて僕、今、生きてるぅぅ! クンカクンカスーハースーハー! ママァ! ママァハァ~~! う、生まれる! 生まれちゃう! ママから生まれちゃうぅ~~~~ッ!!
――――ふぅ」
僕・神戸耕太郎(17歳)は冴えない陰キャに見せかけて、実は大人気VTuber『明治千代子』のママ(生みの親)だ。
同じクラスにいる、分厚いメガネを掛けた地味な女子・明治千代子さんの正体こそが、なんと大人気VTuberの中の人。彼女は僕の前にいるときだけ、スカートの丈を上げ、メガネを外して最高に可愛い笑顔を見せてくれる。
その日も僕らは屋上の物陰で、配信のための打ち合わせをした。そして僕は千代子に、報酬の『生心音ASMR』をしてもらった。
満足して教室に戻ろうとしたそのときに、僕は最悪の事態に遭遇してしまった。
なんと、かつて僕のイラストを『キモい』と笑い、それ以来僕をイジメたおしてきた最悪の敵にしてスクールカーストトップ美少女・有栖川アリスに、二人でいるところを目撃されてしまったんだ。
僕と千代子の共依存関係をクラスにバラされたくなければ、自分もVTuberとしてデビューさせろ、と脅迫してくる有栖川。
全力で拒否するつもりだった僕。
けれど有栖川の陽キャパワーと人脈がなければ解決できない『試練』が立ちふさがり、僕はしぶしぶ有栖川の提案を受け入れる。
やけに距離が近く、僕に熱っぽい視線を向けてくる有栖川。
そんな有栖川に触発されて、過激なスキンシップを仕掛けてくる同棲相手の千代子(そう、僕らは親に内緒で同棲している)。
絶対に本名を明かしてくれない千代子の真の顔と、隠された過去とは?
僕のことを『キモヲタ』とバカにしていたはずの有栖川が、僕に近づいてくる理由とは?
いくつものナゾと想いの奥に隠された真相とは――。
……それはそれとして、2人の美少女に挟まれた僕の日常は、今日も今日とて騒がしい。