あらすじ
地球のパラレルワールド、惑星ルカリシア。
生き物たちが独自の進化を果たしたルカリシアでは、獣人間ホモ・ルプスが文明を築き、科学を発展させていた。
しかし、そこでは突如として人間が〈涙幽者/スペクター〉と呼ばれる狂暴な姿に変わってしまう現象が知られていた。
感情を『反転』させ、漆黒の巨狼人と化したスペクターは、ただ己が飢えを満たすため、愛する者の血肉を求め慟哭する――。
二度の世界大戦を経た国際社会は、〈世界救命基金〉の元、スペクターに対処する専門職〈威療士/レンジャー〉を創立。
日々、レンジャーたちは市民とスペクターの命を守るべく、己が命をかけ闘う。
その背に、レンジャーたる証〈双翼の蒼衣/ユニフォーム〉をはためかせて――。
舞台は、ルカリシア歴2024年。
レンジャー誕生の地・北米合州国。
独学で史上最年少の11歳から〈威療助手/レジデント〉を努めてきた少女・リエリーは、16歳の誕生日を間近に控え、鼻息を荒くしていた。
「――これで、レンジャーライセンステストを受けられるっ!」
そう、リエリーの長年の目標こそ、ライセンステストを受け、晴れてレンジャーとなることだった。
だからこそ、大人たちが勝手に決めた規則にも、歯をギシギシと鳴らしながら耐えてきたのだ。――だが、しかし。
「少し事情が変わってだねえ。これからレンジャーとなる者は、最低でも3名のチームを組むことが決定事項となったんだよ」
「……はぁ~っ?!」
その頃、極東・漆ノ国では、レンジャー養成校〈ホープ・アカデミー〉の卒業を控えた“落ちこぼれ”の訓練生兄妹・勇義と一季が、卒業実習先を見つけられずに焦っていた。
「お兄ちゃん、どうしよ。わたし、“闇レンジャー”になるしかないのかな!?」
「うっしゃあ~! カズがなるならオレもなるぜッ!」
数奇な巡り合わせによって邂逅することとなる3人。
想定外の大事件が発生し、若きレンジャーたちは窮地に立たされてしまう。
果たして、彼らは命を救うことができるのか?!
救命 ✕ SF ✕ アクションで送る、異色の“威療ドラマ”。
ここに、堂々開幕――!