あらすじ
竜神の寵愛を受けし世界「ライズ」は、ある日突然に異世界「地球」と”門”で繋がれた。世界の壁を越えた交流と貿易は、ライズ世界に多くの富をもたらす。
しかし魔法技術の対価として地球からもたらされたのは、進んだ医学や科学技術だけではなかった。ライズの列強諸国はそれぞれが地球の大国と結びつき、彼らが生み出した戦車や飛行機を導入。軍拡を開始する。
力は不信感を生み、やがて最初の銃弾は放たれた。
クロア公国で起こった泥沼の内戦もまた、ライズ世界を二分する動乱のひとつだった。
物量に勝る帝国派に対し、敗色濃厚な大公派は若き将軍を抜擢する。彼の名はアルフォンソ・アッパティーニ。
「何をしても怒らない男」と嘲笑され、日陰者に甘んじてきた優男だった。多くの者が彼を侮り、軟弱者に自らの命運を委ねるしかない大公派の運命を嘆いた。
だが赤毛の将軍には、窮状を覆す強い意志があった。
彼が参謀長として指名したのは、舌禍事件でドイツ陸軍を放逐されたヴェロニカ・フォン・タンネンベルク。彼女の作戦こそが祖国を救うと信じて……。
そんなあぶれ者と問題児のコンビが挑むは、勇将ジョージ・パットン。
祖国アメリカが支援する帝国派の勝利をかけて、歴戦の指揮官は2人に牙を剥く。
「好きにやって良いと言うなら、せいぜい派手にやらせてもらうわ」
強敵を前に不敵に笑うヴェロニカは、必勝の策を打ち出す。それはライズに収まらず、地球諸国すら巻き込んだ大作戦だった。
降臨暦942年、西暦にして1942年。ライズ史で名将として語り継がれることになる両雄が、初めて相まみえた「イリッシュの戦い」の記録である。
※本作は『王立空軍物語』シリーズの一遍です。どの作品からでもお楽しみ頂けます。
※2024.4.27 タイトル変更
※「小説家になろう」様でも公開しております。
※上記サイトにて公開中の『イリッシュ大戦車戦 ~王立空軍物語外伝~』を再構成、大幅加筆した作品です。
※戦記である特性上「暴力描写あり」「残酷描写あり」を付けておりますが、過度に流血や暴力を強調するような描写はありません。