あらすじ
日本全国の28都道府県、89区市町村の121か所で確認出来ると言われる
八百比丘尼の伝説。平安時代に生まれ、
福井県小浜市は空印寺の洞穴に住んでいた、不老不死の美しい少女。
その容貌は美しく、15歳か16歳のように見えたと言われています。
その肌が透き通る様に白く美しかった事から、白比丘尼(しらびくに)
とも呼ばれる。若さを保ったのは、禁断の霊肉である人魚の肉あるいは
九穴の貝(アワビ)を食べたためと伝えられ、多くの場合異人饗応譚が伴っています。
新潟の佐渡島に伝わる話では、八百比丘尼はここで生まれ、
人魚の肉を食べて1000年の寿命を得たが、200歳を国主に譲り、
自らは800歳になった時若狭に渡って、そして死んだとも。
平安時代以降も時を越え、場所をたがえ、その話には様々なバリエーションが
存在していますが、その多くは結末が悲しく、悲劇的なものです。
本作は、その八百比丘尼である如月鈴音が高校教師として、時に切々と教壇で語り、
時にお色気衣装でロックにはっちゃけ、時にお酒をガロン単位でぺろりと飲み干す、
不思議な日常を描いた物語です。
清楚で可憐、艶やかな黒髪の美女、いや十代の美少女にしか見えない鈴音先生は、
驚きと言うかさもありなんと言うか、やはり絶世の美少女姉妹を娘に持ち、
3人一緒に先生と生徒それぞれの高校生活を始めます。
教室の仲間も、なんだか教科書や偉人伝で聞いたことある人ばかり、なんとも素敵な環境です。
授業は知識の教示にとどまらず、受け取り方、考え方、活かし方、楽しみ方まで含んでいます。
こんな教室で、こんな先生に、こんな授業をしてもらいたかった……そんな願いを叶えてくれます。
さあ、もうすぐチャイムが鳴りますよ、一緒に教室に入りましょう!…。
良く見られる学園物の作品は、ラブコメ、クラブ活動等の学生同士の交流が
メインで、それ以外の授業的な要素が完全に無視されているのが普通ですが、
本作ではそうした要素も取り込みつつも、主人公である如月鈴音の授業を実際に受け、
教養を深める事も重視しています。歴史、経済、哲学、科学等を筆者なりに
考察、探究し、眼から鱗の新しく面白い視点が得られる様に工夫しました。
読者本人がその学校に実際に通い、様々な経験をする様な、そんな不思議な感覚に
陥る様な作品を目指しました。今までにない学園物ジャンルへの挑戦として、
この作品を読んで頂けると光栄です。
※尚、本編はコンテスト用に短く編集したものになります。
完結長編版はカクヨムで別にアップしています。