あらすじ

「かんぱーい!」 「おー」 とある一軒家の居間。天井に向かって掲げたグラスに入ったビールを一気に飲み干していく二人。縁側を通って、開けっ放しの窓から心地よい風が流れ込み、蚊取り線香がほのかに香る。「家を買ったから、都合のいい日に遊びに来いよ」と誘われ、この夜、彼は手土産にビールを持ってやってきたのだった。 「ははは! どうだ? 中古にしては、いい家だろう?」友人が彼に訊ねた。 「ははは、何回聞くんだよ。はいはい、いい家だよ。広くて昔ながらの感じで、まあ、サザエさんの家みたいだけどな」 「いいじゃないか。国民的な一家だろ?」 「まあな。でも大丈夫か? 結婚する予定もないのに、一軒家なんて買っちゃって。しかも坂の上だしな」

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小説を読もう2024/09/07
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