あらすじ
私立女子校に通う琴音は、隣校である男子校・海鳴高校の剣道部員たちを偶然目にする。
いつもなら「海鳴生だなぁ」という感想で終わりなのだが、その日、彼女は彼を見つけた。
発見というより、彼が存在することをようやく意識したと言った方が正しいかもしれない。
一度気になるとあとは将棋倒し。
登下校中に見かける彼の優しさや行動に心を打たれ、自分も彼にふさわしい人間になりたいと行動を起こすように。
やがて琴音はこれは恋だと自覚して、想いを伝える勇気を持つために、放課後にお店に入り、友人達へ初恋の人について打ち明けた。
「ついつい見て、聞き耳を立てていた結果、彼は海鳴高校二年二組、剣道部のタナカイチロー君です」
「ん? 俺がなんですか?」
声がした方向に顔を上げたら、衝撃的なことに戸惑い顔の彼がそこに立っていた。