あらすじ

本作は前作「203✕年‐多民族国家・日本にて」の続編になります。主人公・山城葵の人間関係が分かり難い方は、前作にも目を通していただけると幸いです。 203ⅹ年、東京都内の某区の住宅街で、ある老夫婦が就寝中に残虐にも撲殺された。警視庁捜査一課の女性刑事・山城葵は同期の女性刑事・塚本楓と共に、捜査を開始。 ① 物盗りが居直り強盗になった。最初は単に盗みのため侵入した犯人は、夫妻に気づか れ、慌てて、或いは逆上して、夫妻を殺害してしまった。 ② 何等かの恨み。被害者の死体の凄惨な状況からして、あり得ないことでもない。 の2つの線から捜査を進めた。当初、21世紀の今日の必携装備であるスマートフォンの通話記録等から、犯人に容易にたどり着くと思われたものの、たどり着けず、捜査は  <コールドケース> と化すかと思われた。東京は巨大な空間であり、容疑者はその中の1000万の1以下の極めて小さな一粒だからである。21世紀の必携装備から、犯人にたどり着けない場合、捜査は極めて困難である。しかし、ある「モノ」から、犯人が判明。ある意味では、旧時代の「アナログ」によるものだったと言える。  そして、本件の背後には、過ぎ去った旧時代-新時代の価値観の違いがあった。山城葵と塚本楓の捜査のなかで、時代を追体験して行くちょっとしたタイム・トリップあり、今回の彼女等2人はタイムトラベラーであったと言えるかもしれない。そして、その中で、変わるものと変わらないものを生活者として再確認したのであった。

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カクヨム
カクヨム2023/04/03
  • 現在の作品203X年―ある家族内の暗闘