あらすじ
幸せとは変動的であり、脆いものである。
一口に幸せと言えども、多種多様な愛や日常の中に紛れている物であるからにして、普通の日々が幸せなのだと思う人もいることだろう。
よくある話。一人の少年と二人の少女が居た。
少年少女は、このクソみたいな現代社会を、自分達なりの幸せを持ちながら暮らしていた。無邪気で、可愛らしく、年相応の悩みを抱え、共に生きていた。
けれど、そんな時。
少女が死んだと伝えられる。
高校一年の冬。今年もそろそろ終わるという時に、肉塊となって発見された。
誰に殺されたのかも、本当に人間の仕業なのかも知らないままに、少年と少女は幼馴染の死を悲しんだ。
悲しみを負いきれなかった少年は忘却を選び、少女は仕舞い込むことを選んだ。
そんな過去から一転して、今日、この日。
忘却を選んだ少年「蝸牛楓《かぎゅう かえで》」の家に、一人の少女が訪問してくる。
そこに立っていたのは、死んだはずの少女だった。
※この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。彼らにとっては、嘘であって欲しい話でしょうけれどね。