あらすじ
神社仏閣のひしめく町に存在する、二つの神社──日向野神宮と月舘神社。言い伝えでは、月舘神社の巫女は、必ず、何かの運命を背負う、と言われる。
しかし、今の月舘神社の巫女は、とんでもなかった。平穏無事を何より望み、神社の神様である白龍との会話を嗜み、姫君のように神楽を舞うことに楽しさを覚える、平和主義な少女、月舘蒼空だったのだから。
そんな蒼空は、ある日、神社の境内で、見覚えのない青年を見つけた。黒髪碧眼、見つめられると目を離せない、その厳格な顔つき──彼の名前は鬼頭蓮といい、全国の神社の霊的な課題を、陰陽道によって解決する〈現代の陰陽師〉の一人だった。
彼の依頼主は、近隣にある格式高い神社・日向野神宮の男巫で跡継ぎである、日向野鏡夜。鏡夜は、神様の紅龍に許され、他の神域との行き来ができるため、蒼空の世話係で幼なじみでもあった。
実は日向野神宮と月舘神社は、何らかの理由で引き裂かれ、その原因究明と関係修復のため、蓮がやって来たのだという。
任務のため、蒼空の家で居候することにする。そして、二人で任務を成功させる……と並行して、蒼空は蓮の弱いところを知ることになる。
そして……鏡夜が蓮を呼び出した理由。神社のことに関しては、実は建前というもので……。
月舘神社の巫女が、背負う運命の行方とは──……。