あらすじ
14歳のピフラ・エリューズ公爵令嬢は、この世界が乙女ゲーム『LOVE/HEART(ラブハート)』、通称『ラブハ』の世界であることに気がついた。
ラブハはキャラの深掘りとして、攻略対象の過去の回想が見られるところが売りだ。
中でも回想にボリュームがあったのは「ガルム・エリューズ」。
元孤児でありながら、魔法士かつ公爵家当主となったガルムは、ヒロインに出会って愛を拗らせる「ヤンデレ魔法士」である。ガルムの回想は彼の生い立ちが語られた。
「ピフラ・エリューズ」は、その回想に出てくるガルムの義姉。悪魔を象徴する「赤目」を持つガルムを蔑視し、彼を虐げるキャラだ。
そしてヒロインとの恋愛がトリガーとなって、ヤンデレ化するのである。その後、ピフラは邪魔者として彼に殺されるのだ。
それなら、ガルムをヤンデレ化させなければいい。ガルムの心が健全ならヒロインと恋愛してもヤンデレ化しないはずだ。
ということでピフラは、ガルムを天塩にかけて育てることを決意した。
──そして時は過ぎ、10年後。ピフラも気づけば24歳。しかしピフラは結婚はおろか、恋人すらいない売れ残り状態で、ガルムに婚活の妨害をされている。
そんなある日のこと、とある美丈夫がピフラに接触してきた。お相手は隣国から移住してきたウォラク商会のウォラク。彼はガルムの「赤目」に関する、ある秘密を知っていた。
しかしそれを知ったガルムは激怒。過度なシスコンぶりにピフラも反発。姉弟の間に亀裂が生じると、ウォラクがある行動に出て──?