あらすじ
生まれた日に母を亡くし、魔女から不死の呪いを受けてしまった皇女ティナ。
呪われた皇女として疎まれる日々のなかで、どうせ死ねないならばと、人生を謳歌(エンジョイ)することに決めた。
そんなポジティブぶりと壊滅的に下手な言葉選び(会話相手が居なくて……)によって、城内に恐怖をふりまいていたのだった。
それによって死に戻りの呪われた皇女、高慢姫、など言われたい放題。
殺されても蘇る彼女は、敵対派閥からすると厄介な存在。
陰口を言われることには慣れていたが、まさか神託を捏造していけにえの儀式に使われることになるとは!
儀式で体を滅ぼし、魂を冥府の神に捧げさせてしまえば復活ができないだろう、という策略だ。
儀式によって現れた冥府の神ヨーツェ。
てっきり死者として冥府に連れて行かれるのかと思ったら、不死の呪いは神にも簡単には解けないらしい。
ティナは生きたまま冥府に行って、保護されることに。
なぜか昔からティナを知っていたような様子のヨーツェは、美しく恐ろしいけれど、ふとした瞬間に猫みたいに甘えてくる。
そういえば、母の冥福を祈るために冥府の神の神殿を詣でていたときに、よく会った猫に似ているような……?
とにかく、神様には丁寧に接しなくては!
言葉選びが下手な自覚のあるティナは慎重に話すけれど、それもどこかズレていて、ヨーツェの溺愛は深まる一方。
そんなとき、皇帝の始祖であり帝国の最高神として祀られるルマリツァ神と亡き母の関係が、ティナの呪いにも関係しているらしい、とつきとめたティナとヨーツェ。さらにその裏には神官長や他国の陰謀もあるようで……?
沈みつつある帝国を救うため、そしてなにより呪いを解くために二人は動き出した。
なぜなら、冥府の神は、生者と契れないからである――!