あらすじ

夜陰は全てを見せぬことと引き換えに、真に見るべきものを見せてくれる。昼の陽の眩さは全てを見せることと引き換えに、人々の双眸を誑かす。何より眩し過ぎると結局何も見えない……などと嘯く著者が夜の手すさびに綴る毒にも薬にもならない(はずの)散文です。 ------ 真夜中に明かりは消える。よそ者よ、間違ってもこの時刻にノクタピオラに到着するな。そんな経験を味わおうと望んだ不敵な男たちは一人も助からなかった! 夜明けには、彼らの無残な、ちぎれ、ばらばらになった屍。これ以上なにも言わないほうがいい。 【「ノクタピオラ〔Noctapiola〕――夜遊市」(ギョルゲ・ササルマン〔Gheorghe Săsărman〕著/住谷春也訳『方形の円 偽説・都市生成論〔Cuadratura cercului: Fals tratat de urbogonie〕』東京創元社、2019)】

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カクヨム
カクヨム2020/06/27
  • 現在の作品眠られぬ夜に綴る随想録