あらすじ

17歳の誕生日を迎えることになった佐々間輝は両親と共に龍神の娘であり、人間と龍族の架け橋となる存在"龍の乙女"と呼ばれている巫女でもある香月家当主・彩子という女性が住む邸宅に連れて来られる。 彩子から「龍の乙女である私の力で佐々間家にかけられた血統の呪いを断ち切ることができる」と告げられる。 200年前に輝の先祖の身に起こった事件が原因でかけられた枷の呪い。全身を黒い鱗の様な痣が蝕み最期は死に至るというもの。 その呪いに長年苦しむ輝の兄・貴則をようやく救えると輝は喜ぶが彩子達香月家の者はある条件を突きつけてきた。 その条件とは、輝が17の歳になった暁に彩子との結婚。つまり、香月家に婿入りしろというもの。 輝は戸惑い怒り狂うが、枷の呪いのせいで死へと近づいている兄を救う方法がもうこれしかないと悟り渋々逆玉の輿に乗ることに。 しばらく香月家の邸宅で暮らすことになった輝は、彩子から突然"好きな人とやりたかったことリスト"を婚姻の儀の日までに一緒にこなして欲しいと迫られてしまう。 全ては兄を救う為の愛の無い政略結婚だと考えていた輝だが、狸の妖である侍女の宮野多江や貴則達の協力、リストをこなしてゆくにつれて生まれながら龍の乙女と香月家の当主いう運命を背負った彩子の本心と願いに触れたことで少しずつ彼女に惹かれ始める。 そんな輝を殺意と嫉妬がこもった冷たく鋭い目で睨みつける妖狐が一人いた。 遂に婚姻の儀の日を迎え大勢の客に囲まれながら祝われる中、慣れない状況で息が詰まりそうだった輝は外の空気を吸いに席を外す。 その時、憎悪の目で輝を見ていた妖狐一族の総領・桐ヶ谷政宗に襲われて左手を負傷してしまう。 命を助ける代わりに彩子との結婚を破棄しろと迫るが、輝は絶対にお前なんかにアイツを渡さないと拒む。 それに怒った政宗はとどめを刺そうと刃を振り下ろそうとするが輝の危機を察知した彩子に阻止される。 愛する人を傷付けられた怒りで力のコントロールが効かなくなってしまった彩子は半分龍化した状態で政宗の身体を切り裂く。 赤い鮮血に染まる青緑の鱗の半身と龍の腕となった自分の姿を輝に見せたことによって彩子は輝にこの姿を見せたことで絶望と過去に苛まれる。 けれど、輝は彼女の姿を恐怖することも怯えることもなくむしろその逆の感情を抱いた。 彩子を力強く抱きしめ"絶対に逃げない。今度は俺がお前を幸せにする番だ"と誓ったのであった。

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カクヨム
カクヨム2023/12/18
  • 現在の作品婿入り青年と龍の乙女