あらすじ
菫 春天(とう しゅんてん)は、十七歳の誕生日に「桃花源」に行くつもりにしていた。
桃花源は、天界・幽界・冥界の狭間、仙人の住まう世界。
幼い頃、すでに「龍仙珠」という、そちらの世界に繋がるためのアイテムを渡されていた春天だったが、師匠の言いつけを守り、律儀に十七歳まで待っていたのだ。
だが、ようやく誕生日が訪れて、準備をしていた春天の前に、古くからの友人・霄(しょう)が現れる。
本当に、桃花源に行くのか?
彼の問いに、「行く」と即答する春天。
だったら、桃花源に行くところを見学させて欲しいと言う申し出に「まあいいか……」と許可した春天だったか……。
彼は土壇場で、春天から「龍仙珠」を奪い去ってしまう。
「お前はここにいろ」
……と言う、霄。
「この盗人が!」
……怒りをぶつける春天。
桃花源に行くからと、お金をすべて使ってしまったため、仕方なく、おネエ占術師として、州都で日銭を稼いでいた春天の前に、再び、何食わぬ顔で現れた霄。
彼は言う。
「龍仙珠」は皇帝に渡してしまったので、手元にない。
返して欲しいのなら、後宮に入宮して皇帝から返してもらえ。
霄に反発しながらも、彼のおかしな様子も気になって、後宮行きを決意した春天。
皇帝に直談判して「龍仙珠」を返してもらおう!
前向きに、後宮に入宮した春天。
彼女に会うため後宮にやって来た皇帝は異様な風体で……。
春天を見るなり「一目惚れした」なんて告白までしてくる謎の展開に。
一体、どうしてこうなった!?
不毛な口説き合戦の行方はいかに……!?
そして、春天を(不審者並みに)溺愛する皇帝の正体とは……?
元皇帝の妃たちの思惑も絡み、仙術バトルなんかもしたりして、春天は無事「桃花源」に行くことが出来るのか……?
不器用皇帝✕鈍感すぎる(仮)仙女
中華風ラブコメ+溺愛