あらすじ
第一階層の、魂の管理者だったのに、第七階層に落ちるなんてっ!
もう、ひどいっ。あれ?
……あの人だれ? 帝!? きゃー、かっこいい!!!
凛月(りる)は第一階層の魂の管理者であったが、
罰のため、第七階層第八階層に落とされてしまう。
そこは、平安朝の日本の世界。
美少女の凛月(りる)改め、月姫(第七階層の呼び名)と
イケメンの桂城帝(かつらぎてい)の恋愛のお話です! ……きっと!!
【裏話】
昔、月には桂が生えているとされておりました。
ゆえに、月姫の相手は「桂」を名前に入れてました。
また、「桂の影」は「月の光」のことであり、
「桂の眉」は「三日月のように細く美しい眉」のことを指します。
平安朝と言えば、和歌! です。
その和歌に「桂の影」「月の光」を使ったので、お楽しみくださいませ♪
***以下ネタバレ注意!!!***
世界は零点源(零ポイント)を起点に、第一階層から第十二階層まで分かれていた。
第一階層は魂の管理をする場所だ。
凛月(りる)は第一階層に住み、魂の管理者として魂に歌をうたう仕事をしていた。
しかし、異能力[魅了(チャーム)]を使い過ぎ、静かな第一階層の平安を乱した、
との罪で、第七階層に落とされてしまう……!
第七階層での凛月(りる)の任務は、第七階層第八エリアの観察と審判だった。
第七階層第八エリアは平安朝の世界。
凛月(りる)は光る球体とともに、桂城帝即位の礼の宴の際に現れた。
赤子として転生した凛月(りる)は第一階層での知識も持ち、
また異能力[魅了(チャーム)]も持ったままだった。
三月で美しく成人した凛月(りる)は月光る姫、月姫と呼ばれるようになる。
月姫は異能力を使い、さっさと罰である任務を終えて帰還しようと思っていたが、
次第に気持ちが変わっていく。
第一階層には存在しなかった、親の愛情や兄弟の愛情を知る。
月姫(凛月)は、左大臣充真(みつざね)の養子となり、両親や兄たちに可愛がられて育てられた。
第一階層では、人は生まれるのではなく出現するのであり、
親は存在しない。
そして、最初か顔が好きなだけだった若き帝、桂城帝に惹かれていく。
宮中に出仕すると、求婚者が次々に現れ、イライラした月姫(凛月)は求婚者たちに無理難題を出す。
求婚者たちは月姫(凛月)の難題を叶えることは出来なかった。
実は、イライラした原因は桂城帝の妻、鈴子のことであった。
月姫(凛月)は自分が桂城帝のことを好きだと気づく。
ところで、桂城帝には〔魅了(チャーム)〕が効かなかった。
第一階層の上司の月白は桂城帝が「上位個体」だからだと言う。
しかし、どういう意味を持つかはわからなかった。
月姫(月姫)は、自分の側近の朝扉(あさと)の恋をて助けしたり、
或いは、帝や自分の寝所に置かれていた呪術の人形の呪いを解くなど。
活躍を見せる。
また、薫物合わせや管弦の遊びなどでは、帝をはっとさせるような発言をしたりする。
桂城帝もまた月姫(凛月)に惹かれていた。
しかし、帝が月姫(凛月)に求婚してすぐ、建春門が焼失し結婚の話はうやむやとなってしまう。
しかもそのすぐ直後、月姫(凛月)や左大臣家にまつわる悪い噂話が蔓延し、
月姫(凛月)たちは配流となる。
配流先で月姫(凛月)は桂城帝と和歌のやりとりをする。
恋心は募るばかりだった。
桂城帝は月姫(凛月)たちに会いに行き、久しぶりに会う。
今後、どうなるかと思われたが思わぬことが起こる。
月姫(凛月)たちを陥れようとした橘氏勢力が疫病に罹って倒れてしまうのだ。
月姫(凛月)たちは帰京がかなう。
月姫(凛月)は、疫病は裁きのためだと知る。
第一階層の上司であった月白に、裁きをやめるようにお願いする。
そのためには、月姫(凛月)は第一階層に帰らねばならない。
これまでも帰るよう言われていたけれど、帝と離れがたく思い、帰らないでいたのだ。
望月(満月)の夜、月姫(凛月)は「歓びの歌」を第一階層の言語でうたう。
美しい光が降り、疫病は止んだ。
月姫(凛月)は大切な人たちとのお別れの時間を大切に過ごす。
月姫(凛月)も桂城帝も離れがたく思うが、月姫(凛月)は第一階層に帰ってしまう。
この際、桂城帝は月姫(凛月)が戻るのを阻止しようとして不思議な力を発揮する。
みな、悲しみにくれる。
月を見て、月姫(凛月)を思い出す。
するとある望月(満月)の晩、月姫(凛月)が現れたときと同じような光が降り注ぎ、
月姫(凛月)が戻って来る。
「帰って来ちゃった」
桂城帝は実はもともと第一階層にあった魂だった。
またかなりの上位個体であったため、月姫(凛月)の〔魅了(チャーム)〕が効かなかったのだ。
第一階層では、月姫(凛月)の変貌の理由と桂城帝の異能力の理由を知りたいと考えていた。
ゆえに月姫(凛月)が第七階層に行くのを許したのだった。
しかし、月姫(凛月)はそのことを知らない。
「愛があればきっと大丈夫」
ハッピーエンドで物語は終わる。