あらすじ
【あらすじ】
ハムスター型獣人が暮らす世界で、聖徒チレ・ミュルリは、召喚神殿で異世界からやってくる聖女のお世話役をしている。
栗色の獣毛を持ち、性格は真面目で働き者のチレは、今までに四人の聖女を立派な戦士に育ててきた。
この世界では、怖ろしい魔物が定期的に湧いてくる。それを退治するするため、異世界から聖女を召喚するのだった。
先代聖女が亡くなって八年、ある日、新たな聖女がニホンから召喚されてくる。新聖女は男だった。
男は名をハクトと言い、容姿はいいが性格は非常にわがままで身勝手な若者だった。チレたちに非協力的で魔物退治などしたくないと言い、ニホンに帰りたがる。
お世話役のチレは懸命に彼に仕え、何とかなだめて、やっとのことで魔物退治に向かわせる。
しかし初戦で、ハクトに同行したチレは彼とともに怪我を負い、そのせいでハクトの攻撃魔力がチレに移ってしまう。
それを戻すには、身体を繋げなければならない。
童貞だったハクトは、チレたち神官に床事情を管理されるのを嫌がり、話しあいの末、キスだけで少しずつ魔力を返していくことになる。
昼間は一緒に魔物退治を行い、夜はハクトの魔法で異世界人に姿を変えられ、キスを繰り返す。そんな中で、チレはハクトの隠れた純真さや正義感を知り、ハクトもまたチレの世話焼きだが明るい性格に惹かれていく。
俺様のハクトに振り回されながらも、チレは彼を理解していき、ふたりの仲が良好になったころ、ひとりの異世界人が、倒した魔物の腹の中からあらわれる。
それは数百年前、戦闘中に死んだと思われていた、数代前の男の聖女ジェルヴェだった。
ジェルヴェはかつてチレが尊敬し、心から慕った聖女だった。しかし今のジェルヴェは闇の聖女に堕ちていて、この世界を征服しようとする。
それに気づかぬチレは帰還を喜び、献身的に彼の世話をしようとする。
ジェルヴェの変貌に気づいたハクトはジェルヴェと対立し、それが元でチレと大喧嘩をしてしまう。
喧嘩の流れで、ハクトは無理矢理チレを異世界人に変えて抱き、魔力を取りあげる。ひどい扱いだったが、抱かれたことでチレはハクトへの恋心を自覚してしまう。
けれど、ハクトはチレを冷たく突き放した。
傷心のチレは、ジェルヴェのもとに行き、ジェルヴェが闇の聖女になってしまったことを知る。
闇の聖女はチレを攫って、住人への攻撃を開始する。
呆然となるチレを助けたのはハクトだった。ハクトはジェルヴェに戦いを挑み、チレたちを救うために身を挺して闇の聖女を倒す。しかし激しい戦いで彼の姿は世界から消えてしまう。
ハクトが消えた後、チレは毎日涙を流しながら、彼に想いを馳せる。もう一度会いたいと願いながら暮らしていたあるとき、ふたりをつなぐ絆によってハクトの帰還が実現する。
チレとハクトは互いの心にあった誤解をとき、両思いを確認して、その後は幸せに暮らす。