あらすじ
【クラウンズ・クラウン】。世界を熱狂させている、対戦オンラインゲーム。
ロストピリオドという革命的技術を駆使し、戦争ではなくスポーツとして、流行しているロボットアクションゲームのことだ。
プレイヤーは『クラウン』という機体を自由自在にカスタマイズし、仮想空間上で競い合うのである。
かつて、このゲームには天才プレイヤーがいた。
【カンピオーネ】というクラウンを駆り、チームを世界大会優勝に導いた一人のプレイヤー。
しかし、彼女はチートを疑われ、プロゲーマーとしての生命を失ってしまう。
三年後。
夜霧台高校に入学したばかりの少年、為田陸太は化学部の幽霊部長に危機を救われる。
彼女の名は横浜実良乃。
かつて世界大会でチートを疑われた【ベイブリッヂ】――横浜兎里乃の妹であった。
実は、実良乃はナポリタン・ボナパルトと呼ばれる『不可能を可能にする少女』であり、
『カンピオーネ』をカスタマイズし、チートが疑われる原因になった張本人であった。
姉の無念を晴らすため、ゲーミングチームを立ち上げた彼女は、陸太をチームに勧誘する。
それは陸太が見ている世界を、少しずつ広げていくきっかけの一つに過ぎなかった。
この物語は、お砂糖とスパイスと――ナポリタンで、できている。
あるいは、ものすごくうるさくて、ありえないほど『遠い』、恋の物語。