あらすじ
ひょんなことから死にかけた主人公が悪魔と出会うお話。
あまりにも好みのタイプだったので口説いてみたら、なんか変なことになった。
……
あの……膝の上に座らないでくれます?
☆
「じゃあ、アンタがあの子の代わりに殴られな。そうすればあの子は見逃してあげる」
「もしも1つだけ願いが叶えてもらえるとしたら、なにがいい?」
「キミ、悪魔の主食がなにか知ってる?」
「面白いね。キミ……悪魔を口説くつもり? そんな人間、はじめて見た」
「……あなたが……最高の食事をできますように」
「久しぶり、ダーリン。会いたかったぞー」
「とんでもない美少女が私の幼馴染の膝の上にいる、って聞かされたのよ。意味がわからなかったわ」
「愛されてるねぇ……妬いちゃうぞ。今のキミの恋人はアタシだろ?」
「ねぇ……人を好きになるって、そんなに素晴らしいの?」
「……人間のカスみたいに短い人生の中で、よくもそんなしょうもないことができるね」
「他人に同調される意見が正しい意見とは限らないでしょ?」
「え……ああ、そう? じゃあ……エッチなことしてた」
「1つ警告しておくけれど……ケガしたくないなら逃げたほうがいいよ。こっちには……人間の生死に興味がない生物がいるから」
「そうですよ。人生なんて短いクセに、賢明なふりをして時間を浪費する人のなんと多いことか。好きなら好きと直接伝えればいいんですよ」
「同棲開始ね、ダーリン」
「信頼は勝手な希望の押しつけでしかないよ。絶対にこの人は裏切らないと思っていても、いつか裏切られる可能性だってある」
「まぁアタシは人間のことなんて等しくバカだと思ってるから安心しな。テストの点を見る前からキミのことはバカだと思ってる」
「はい。一度、心が思ってしまったことを曲げることはできません。偽善者だと言われようが、利益がなくても構いません。絶対に成し遂げます」
「その場合はその場合です。予見できない未来を憂うのは杞憂というものでしょう?」
「敬語キャラが被ってるんですよ」
「あの子はそれほど賢くないんです。まっすぐに喜んで、まっすぐに傷ついてしまう人。自分自身でも気がついていないでしょうけどね」
「心配すんな。ちょっと別のことをしてたら忘れるよ。キミがジジイになって死んでも、アタシは泣いたりしないよ」
『デート中に他の女の子に電話をかけるのは良くないと思うわ』
「他人の心を勝手に推し量るなよ」
「マドノソトノケシキハイツモオナジニミエルケレド、ソレハジブンジシンノヘンカガナイコトヲアラワシテルンダヨ」
「まだ練習とかやってんの? どうせヘタクソなんだから……やめればいいのにさ」
「部活での活動とか、デートとか。もっといろんなことをやろう。キミとならきっと楽しい」
「まぁ、最終回にハプニングはつきものってことだね」
「キミは自分の足で、自分の意志で舞台までたどり着かないといけないんだ」
「こうやって人の心を救って、でもそれは誰も知らない。あなたが優しいヒーローであることを知る人は少ない」
「……頑張れ……」
「そりゃそうだ。アタシに決まってるよな」
「10億年は生きるつもりだけど」
「そんな男の言うことは信用しないほうがいいよ」
「やったね。文化祭の日に屋上でキスをした2人は結ばれるんだよ。ハッピーエンドだね。キャハ」
「ば、バケモノ……!」
「嘘」
「美人が台無しだよ? ほら、スマイルスマイル」
「彼は大切な幼馴染で家族みたいなものだから、これは恋愛感情じゃないんだ」
「負け犬同士、仲良くしようよ。傷を舐め合ってさ」
「お互いに嘘が苦手だねぇ」
『ああ……一般的には盲腸と呼ばれるものです』
「勝ちたいって思った! どんな手段を使ってでも勝ちたいって思った! 間違った手段でもいいから、あいつの上を行きたかった!」
「はじめまして、だと思いますよ。あなたみたいな美少女のことを忘れるとは思えないので」
「満点の回答です。よくできました」
「どうせ未来なんて、なにが起こるかわからないんだから」
「キレイサッパリ片付けに行きますか。明日のお弁当を最高の食事にするためにね」
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません