あらすじ
一途龍攻め × 健気受け 【全20話】
愛する龍を守るため姿を消したユェンは、龍への恐れと誤解を解きながらひとりで旅をしている。
そんなユェンを一途に追う黒龍のルオは、ついにユェンをある場所に閉じ込めて———?
黒龍 × 世話役 ファンタジー中華風BL
第一回ルビーファンタジーBL小説大賞応募用あらすじ
凶暴な妖獣をはらう役割をおった龍威軍は、龍が所属する軍隊だ。人のために妖獣をはらう龍だが、しかし、龍たちはその強大な力ゆえに人と馴染めずにいた。
軍内で龍の世話役をしていた主人公ユェンも、はじめは龍たちから距離を置かれていた。だが、持ち前の優しさが伝わったことで黒龍のルオたちと唯一無二の関係になってゆく。
龍たちと穏やかに過ごしていたユェン。
そんなある日、ユェンは龍たちの前から姿を消すことになる。
人のために妖獣をはらうものの、龍は人から恐れられている。それは「強大な力をもつ龍は土を荒らす」という流言のせいだった。龍威軍の元指揮官であった竒王は、龍を道具にしようと、人々と龍の対立を煽っていたのだ。
そんな竒王に気づき、対峙したユェンは竒王から恨みを買い、龍威軍から排除される。
龍たちを守るために去ることを選んだユェン。
龍たちはユェンを追いかけ探し回るものの彼を見つけることができなかった。それはユェンを特別に慕っていた黒龍のルオも同じだった。
八年後。
ひとりになってからも龍が人と馴染めるよう、各地を回りながら、ユェンは龍の荒らした土を整え続けていた。ユェンは龍が好きなのだ。離れていてもそれは変わらない。
西南でメイレンという少女に出会ったユェンは、彼女の美しい麦畑を守ることに力を貸す。ユェンがメイレンの村を出ようとしたその時、黒龍のルオがついにユェンに追いついた。
ルオは一時たりともユェンを忘れたことはなかった。
自分の逆鱗の奥にユェンを隠したルオは、因縁の竒王の偵察をも振り切ってみせる。
愛しい龍たちと再会を果たしたユェンだったが、龍たちの不在中に竒王に攫われてしまう。
ユェンに並々ならぬ執着をみせる竒王は、龍を操ることに協力するようユェンに迫る。
拒んだユェンはメイレンの麦畑へと連れ戻され、矢を射られる。
それは、黒龍を怒らせることで麦畑を腐らせ、民の怒りを龍に向け鎖に繋ごうという竒王の策だった。
しかし、竒王の策を見抜いていたルオは麦畑を守りつつ、満開の花畑を見せつける。
離れていた間にたくさんの成長をしていたルオを、ユェンは受け入れ、二人は結ばれる。
じつは半龍であり、龍にも人にもなれなかった居場所のないユェンをルオは抱きしめた。
家のない根無し草のユェンに、はじめて家ができた瞬間だった。
人々の心に憎悪ではなく、龍という生き物への愛が芽吹き、西南の麦畑は黄金に輝いて物語は終わる。