あらすじ

〜神獣×Dom/Subユニバース×オメガバース〜  優位とされるアルファでありながらSubであることを告げられた神野貴哉。心無い者に「奴隷」と揶揄されることのあるその性を受け入れられず、周りが色めきたつにつれて次第に心を病んでいく。  カウンセリングを受けるために訪れた病院で、有名人である桐生院帝の姿を見かける。浮世離れした魅力を持ち、多くの神獣にも愛される帝は当然のようにDomの性を受け、圧倒的な力により人を支配することにもよく慣れていた。  自身の能力も相俟ってか、人の心を素直に受け止められず、それでいて孤独を酷く嫌う。寂しさゆえにいつも不安定だった心は、ついに耐え兼ねるところまできてしまったのだった。神聖なる者、故に触れられぬ者。 祭り上げられ崇められ、それでいて人としての幸せを与えられない彼に、貴哉は一つの決断をする。  アルファである以上相性の合うDomを見つけられなかった貴哉だったが、いっそここまでの強者であればアルファのプライドなど安いもの。そうして帝に歩み寄った貴哉だったが、警戒した帝のGlereによって強制的に跪かされてしまう。  これまで決して許さなかったその姿勢は、貴哉の家系の祖であるとされる神獣「麒麟」の血を目覚めさせるきっかけとなる。血の穢れを嫌い、自らの王となる者のみに頭を垂れる高貴なる神獣。先祖返りの半獣であったことさえ知らされていなかった貴哉は自身の変化に戸惑うが、決して不快な気がしないのが答えだろうと結論付ける。  立ち上がろうとするのをやめて自ら膝を降り、額に伸びた角を帝の爪先へと押し当てる。自らの王を立てた瞬間だった。 神獣に愛され、神獣を愛す帝は、獣の姿に変わり平伏する貴哉を受け入れる。互いの心を愛で満たす行為に酔いしれていく中、貴哉はある異変を感じ取った。これまで嗅いだことのない、果実のような、蜜のような甘い香り。  それがオメガの発するフェロモンであることに気付くのに、アルファである貴哉にとって時間はかからなかった。  問い詰めると帝は、言葉を詰まらせながらも自身がDomでありながらオメガであることを告白。貴哉という存在に出会って訪れた初めての発情期に戸惑う帝を宥めながら「Safe wordはギムレットです」とPlayに誘導する。  たどたどしく紡がれるCommandを受けながら、やはり彼と出会ったのは運命だったのだと再確認した貴哉は、帝にCollarと番契約を求める。臆病さ故か何度も拒む帝だったが、貴哉のSubとしての尽くしたいという本能とアルファとしての甘い独占欲に次第に絆されていく。 「君でなければ意味が無いのです」と甘く囁きかければ、帝は恐る恐るではありながらもうなじを晒して見せた。周囲の神獣達の祝福もあって、二人は生涯の伴侶となる。 本作品は、以前に月神奏空さんが書いていたものを受け継ぎ、作者なりに手直しを加えたものになります。

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カクヨム
カクヨム2024/09/13
  • 現在の作品支配されたい私は支配したい君を支配する