あらすじ
莉央が命をかけてまで助けた子猫のような小人は、今とても流行っているネット小説の世界――『星降る夜にあなたと永遠の愛を』、通称『ホシアイ』の世界担当の神様だった。
「助けたお礼に、僕担当の世界に生まれ変わらせてあげる」と、恩返しとしてリオナ・バーリスとなった莉央は、今まさに命尽きようとしていた。
目覚めて気づく。
リオナは、『ホシアイ』のヒーロー、ハインツの婚約者だ。
――いや違う。『元』婚約者だ。
ハインツは過去に幼馴染の婚約者を亡くしている。
それがリオナである事に間違いはないだろう。
身体が辛すぎて、『なんかもうダメかも』と気弱になりかけて、莉央は自分の置かれた立場にハッとする。
莉央でもあるリオナは、『ハインツは元婚約者を思い出し、夜空を見上げた』と小説の中でサラリと書き流される、名前も出ないほどのモブ以下の存在だったのだ。
『冗談じゃない!』
リオナは裕福な侯爵家の一人娘だ。
なんの贅沢もしないままにこの生涯を終えたくはない。
リオナは「出来る限りの贅沢をしたい」という一心で、消えかけた命の炎を再び燃え上がらせた。
転生したと思ったら、もう話が終わっちゃうところから始まるハッピーエンドストーリーです。